不規則な生活やストレスなどで、ニキビができてしまうことは多いですよね。
特に生理前などのお肌はデリケートで、ニキビができやすい状態にあります。
今回はできてしまったニキビの対策についてまとめてみました。
ニキビにはどんな症状があるの!?
できてしまったニキビにはどのような症状があるのでしょうか。
面ぽう(コメド)
「面ぽう(コメド)」は、古い角質が詰まり、角栓ができて毛穴を塞いでしまったり、性ホルモンの分泌量が増加することで多量に皮脂が分泌されたりすることで、皮脂が毛穴の中に詰まってしまうことが原因です。
ニキビの原因菌である「アクネ菌」は、皮脂を好み酸素を嫌うため、発育に好都合な面ぽうの中で増殖します。
赤いニキビ(紅色丘疹・膿疱)
毛穴の中で過剰に増殖したアクネ菌は、炎症を起こす物質を作ります。
炎症が起こると、ニキビは赤く盛り上がって「紅色丘疹」となったり、膿がたまって「膿疱」となります。
化膿したニキビ(硬結・嚢腫)
炎症が拡大して進行すると、毛穴の壁が崩壊されて、皮下に膿のふくろができて「嚢腫」となったり、硬く盛り上がって「硬結」ができます。
ニキビ痕(ざ瘡瘢痕)
炎症の状態や程度によって、ニキビの周囲の皮膚組織が破壊されて欠損し、デコボコした「ざ瘡瘢痕」と呼ばれるニキビ痕を形成します。
ニキビができてしまったらどうしたらいい!?

ニキビの治療には様々な方法がありますが、症状に応じて適切な治療を行わなければいけません。
また、治療の効果が表れるまでの期間には個人差があります。
すぐに効果が出なくても、悪化させてニキビ痕を残してしまわないために、医師の指示通りに治療を続けましょう。
急性炎症期
面ぽう(コメド)が主体のとき
面ぽう(コメド)は、毛穴の閉塞と皮脂分泌が多量で、毛穴に皮脂がたまることでできるので、毛穴の閉塞を除去する薬剤が用いられます。
◆治療薬(ぬり薬)
- アダパレン/過酸化ベンゾイル配合剤
- アダパレン
- 過酸化ベンゾイル
紅色丘疹・膿疱が主体のとき
紅色丘疹・膿疱は、毛穴の中で増加したアクネ菌が炎症を起こす物質を作ることでできます。
そのため、アクネ菌の増殖を抑える薬剤や、炎症を抑える薬剤が用いられます。
◆治療薬(ぬり薬)
- 抗菌薬/過酸化ベンゾイル配合剤
- アダパレン/過酸化ベンゾイル配合剤
- 過酸化ベンゾイル
- アダパレン
- 抗菌薬
※中等症以上では、抗菌薬(のみ薬)も使用します。
寛解維持期
目に見えない微小面ぽう(コメド)や面ぽう(コメド)を抑えることにより、紅色丘疹・膿疱をできにくくすることができます。
面ぽう(コメド)の新生を抑える薬剤が用いられます。
◆治療薬(ぬり薬)
- 過酸化ベンゾイル
- アダバレン
- アダバレン/過酸化ベンゾイル配合剤
ニキビ肌のスキンケア

ニキビを触ったり、潰したりすると、化膿してニキビ痕を残す原因にもなります。
洗顔や保湿などのスキンケアのとき以外は、ニキビに触れないようにしましょう。
化粧品はニキビ肌用の「ノンコメドジェニック製品」を選びましょう。
クレンジング
メイクによる毛穴の閉塞は、ニキビ悪化の原因になります。
帰宅後はすぐにメイクを落とすのがベストです。
クレンジングの際は力を入れずに軽く指を滑らせて、円を描くようにイメージしてメイクをなじませます。
その後、やさしく洗い流しましょう。
洗顔
洗顔によって余分な皮脂と汚れ、毛穴をふさぐ角質を落とします。
洗顔は朝晩の1日2回が基本です。
朝は眠っている間にたまった余分な皮脂を落とし、夜はクレンジングの後に汗やほこりなどの汚れを落とすために洗顔します。
ゴシゴシと力を入れて洗うなどの間違った洗顔法は、かえってニキビを悪化させる原因になります。
しっかりと泡立てて、流すときには洗顔料が残らないように、特に髪の生え際などは注意して洗い流します。
保湿
大人ニキビでは、角層の保水機能が低下して、乾燥しやすい状態になっている場合があります。
肌の状態に応じて保湿することが大切です。
化粧水
洗顔後は特に水分が蒸発して乾燥します。
化粧水を手のひらにとり、顔を優しく押さえるようにして水分を肌になじませましょう。
乳液・美容液・保湿剤
化粧水の後には、保湿効果の高いノンコメドジェニックな乳液や美容液、保湿剤を使用しましょう。
ベタつくからといって乳液などを使用しないのは、かえって肌の乾燥を招いてしまいます。
まとめ
ニキビができてしまったら、痕が残らないようにできるだけ早く治療を始めることが大切です。
また、新しいニキビを作らないためにも食生活などの対策も必要ですね。

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