色には人の感情や心理に様々な影響を与えています。
中でも食欲には特に大きく関係していると言われています。
色の効果を上手に利用することで、食欲のコントロールが可能です。
色相とは?

青っぽい色・赤っぽい色など、色の傾向や色味を「色相」といいます。
青などの涼しげな色は寒色系、赤など温かみのある色は暖色系と分類されます。
色の並びは虹と同じで、赤→黄→緑→青→紫の順番に円状に配列されたものを「色相環」といいます。
色相環のそれぞれの対角線上にある色を「反対色」といい「補色」ともいいます。
隣り合う色は「類似色」といい、類似色は調和しやすい傾向にあります。
食事の第6感とは?
人には視覚や聴覚・臭覚・味覚・触角という五感が備わっていて、この五感をフル活用して情報を得ています。
その中でも8割以上は視覚からによるものといわれています。
食事の時にも一番よく働いている感覚は、実は視覚なのです。
まさに「目で食べている」といっても過言ではありません。
よく日本料理は「目で味わう」とも言われますよね。
視覚の中でも、色は特に食欲を左右させます。
マグロの刺身に青葉などを添えると美味しそうに見えますが、それは両方の色を引き立たせる補色が関係しています。
ハンバーグやステーキには、ブロッコリーや人参、フライドポテトなどがよく付け合わせされていますが、実は補色効果もあるのです。
さらに、赤や黄色、オレンジなどの暖色系の色のほうが食欲をそそります。
暖色系の色は、視覚により胃腸の働きを活発にする効果もあるそうです。
飲食店の看板や、内装に暖色系が多いのはそういった理由もあります。
色彩ダイエットとは?

暖色系の色が食欲を促進するのに対して、青や紫といった寒色系の色は反対に食欲を減退させてしまいます。
紫色のナスなどを美味しく感じるのは、経験上美味しいことを知っているからだと言われています。
そのような例外を除き、色彩の特徴を上手く利用することで、食欲をコントロールすることが可能です。
実際に、青色が食欲を減退させる効果に着目した食品が販売されています。
ブルーベリーの色素を使った「ふりかけ」で、ご飯にふりかけると青色になり、視覚により脳に抵抗感を持たせて食べる量を減らせる効果が期待されます。
テーブルクロスやランチョンマットなど、食事の際に視線に入るものに寒色系を使うのも食欲減退に効果があります。
また、補色のバランスを崩すことで彩がくずれるので、メインの料理と付け合わせは別々の皿に盛り付けるのもおすすめです。
まとめ
食欲と色には深い関わりがあって、視線から食べ物を感じています。
また、今までの経験から料理を見た瞬間に「美味しそう」と判断しています。
ダイエット中は青いものを取り入れるなど、色の効果を上手く活用したいですね。
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